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環境保全小委員会

 

 2010年1月にエストニアのマールドゥ市により開催された第14回世界冬の都市市長会議において、当該小委員会の設置が決議されました。
 この小委員会では、第14回世界冬の都市市長会議で採択された『マールドゥ宣言』に基づき、各都市が持つ環境問題に関する情報や経験を互いに共有することで、より良い冬のまちづくりを進めていくことを目指します。
 なお、この小委員会の事務局は中国の長春市に置かれています。(2014年1月活動終了)

 

 第1回会議(2010年7月9日)

 第2回会議(2011年7月29日)

 第3回会議(2012年1月14日)

 第4回会議(2012年8月3日)

 第5回会議(2013年8月1日)

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第1回会議

 「環境保全小委員会」の第1回会議を、2010年実務者会議の開催に併せ、モンゴルのウランバートル市にて開催いたしました。会議には6ヶ国9都市の参加があり、長春市から以下の発表が行われました。

 

長春市による発表内容
 長春市は世界冬の都市市長会活動を強く支持し、新たに制定さスライド1れた「環境保全小委員会」を通して積極的な役割を果たしたいと思っております。本市は当該小委員会に対して研究補助金の提供を約束しました。さらに、長春環境保全研究所と吉林石油化学設計・研究所という、地域の主要な2つの研究施設が、専門的見地から指導を行うことに同意いたしました。
 2010年7月にウランバートルで開かれた世界冬の都市市長会実務者会議では、長春小委員会事務局を代表して同市環境保護局副局長の葉春民氏が演説し、当該小委員会の研究内容のテーマスライド2とその内容についての発表がありました。報告によると、長春市は4年の活動期間中に2つの具体的な課題、「冬期における大気中の粒子状物質の原因に関する分析」及び「融雪剤の使用による環境への負の影響」について調査研究活動を実施する予定です。葉副局長より同市を代表して、環境保全の観点での冬期の様々な環境問題についての説明がありました。同氏はまた、冬の都市は、最も重要な要素である市民の生活環境の向上、空気の質の改善、エコの推進を優先事項とすべきことを指摘しました。
 さらに、同氏より、事前に会員都市向けに実施したアンケート結果の報告があり、その内容は同市が調査研究活動を開始するにあたって有益なものであることが伝えられました。実務者会議終了後、長春市では今回の小委員会での発表に基づいて、調査研究活動にとりかかる予定です。
 長春市としては、本小委員会活動が、今回対象とする分野において他の冬の都市によい影響を与えることを願っております。

 

長春市のプレゼン2010年

小委員会でプレゼンを行う、長春市環境保護局の葉春民副局長(写真右)

 

長春市の発表スライド
発表スライド 英語(1) 英語(2) 英語(3)

 

 

第2回会議

 2011年7月、札幌市で開催された実務者会議に併せて環境保全小委員会が開催され、事務局都市である中国・長春市より、1.冬期の都市部大気中の微粒子物質の発生原因に関する調査、2.融雪剤による環境被害緩和に関する研究、に関する報告が行われました。発表の主な内容は、下記のとおりです。

 

長春市による発表内容

・ ほこり原因物質のサンプリング調査の結果、長春市におけるほこりの原因物質と汚染物の特徴が分かった。

・ 融雪剤による環境への被害軽減を目的として、従来の融雪剤の使用状況、環境への影響を調査し、地下水や土壌に含まれる成分について測定を実施した。その結果、融雪剤の使用により土壌の物理化学的特質(塩分含有量など)に変化が見られたほか、植物の生育への悪影響、地下水汚染、アスファルトの耐久性低下が見られた。

・ 今後もこれらのプロジェクトを継続していく。具体的には、大気中の微粒子物質については年間を通して様々な時期に調査を実施し、影響要因を分析、GIS(地理情報システム)を利用した解析・管理システムを構築する。融雪剤による環境への被害軽減については、市周辺の河川、地下水の水質モニタリング調査と各種融雪剤の使用試験を実施し、環境にやさしく、費用対効果の高い新規融雪剤の研究開発を行う。

 

長春市のプレゼン2011年

小委員会でプレゼンを行う、長春市環境保護局の閻文局長

 

 

第3回会議

 2012年1月14日、ウランバートル市で開催された世界冬の都市市長会議の2日目に環境保全小委員会が行われました。長春市環境保護局の閻文局長が、「冬期の大気中の微粒子物質の原因に関する調査」と「融雪剤が環境に与える影響」という2つのテーマについて、進展状況の中間報告を行いました。

 閻文局長によると、ワーキングチームは2014年1月までに関連調査を完了する予定で、調査結果は冬の都市に大きな恩恵をもたらすことが見込まれます。大気汚染と降雪に対する対策は、世界中の冬の都市が抱える重要な環境問題です。長春市は、経験と調査のノウハウの全てを世界冬の都市市長会の会員都市と共有していきます。閻文局長は、世界冬の都市市長会における国際的な協力が、冬の都市が冬期に直面する課題に対処する上で非常に重要であるとしています。

 

2012年長春小委員会1

長春市環境保護局の閻文局長のプレゼン 

 

 

第4回会議

 2012年8月の華川実務者会議で、長春市が事務局を務める環境保全小委員会の報告が行われました。

 長春市環境保護局の王暁東副局長は、小委員会が調査している2つの分野、「冬季の大気中粒状物質の発生原因」と「融雪剤の使用による環境影響」について、進捗状況を報告しました。

 王副局長は、「本小委員会では関連調査を2014年1月までにはすべて完了し、本研究による成果はすべての冬の都市にとって大きな利益になるだろう」と述べました。世界の冬の都市は、大気汚染と降雪という大きな課題を同様に抱えており、それに対する解決策を示すことは、環境問題への対処に向けた大きな鍵となります。長春市は本研究での経験やノウハウを会員都市と積極的に共有していきます。

 

2012年8月長春小委員会

長春市環境保護局の王暁東副局長のプレゼン 

 

 

第5回会議

 2013年8月の札幌実務者会議に併せて環境保全小委員会が開催され、同委員会の事務局都市である長春市から、同市が調査研究している「大気中の微粒子物質の発生源解析」、「融雪剤による環境被害の緩和」について報告がありました。主な内容は次のとおりです。

 

・ PM2.5の発生源として、風によって巻き上げられる埃、都市環境による埃、石炭燃焼による埃、キッチンダスト、道路の埃、産業活動からの埃、排気に含まれる埃、建築現場から出る埃の8種類を設定し、自動車会社、食品工場、市内公園、情報通信大学、ハイテク産業地区、長春経済・技術開発区(CETDZ)など市内10か所にPM2.5のモニタリングポイントを設置した。

・ 2013年4月から5月にかけて、自動車会社、食品工場、市内公園2か所の計4地点でPM2.5のサンプル採取を行い、現在、採取したサンプルの分析を準備しているところである。

・ 長春の地元企業2社と共同で市場調査を実施し、環境配慮型融雪剤の開発を行った。開発したのは、非塩素系融雪剤と酢酸カルシウム・マグネシウム(カルシウム・マグネシウム・アセテート)融雪剤(CMA)の2種類である。環境保護という観点で付加価値をつけ、低価格で社会的にも有益というのが開発のコンセプトである。

・ 非塩素系融雪剤は、とうもろこし加工から発生する副産物を原料にしている。

 

2013年8月長春小委員会

小委員会で報告する長春市環境保護局の徐秀英副巡視員

 

 

最終報告

 長春市が事務局を務める環境保全小委員会から、これまでの活動成果について最終報告が行われました。1.冬期の大気中に浮遊する微粒子物質(PM)の発生源分析、2.融雪剤の使用による環境悪化、という2つの環境保全に関するテーマを掲げ、調査・分析を進めてきました。この小委員会は、2010年のマールドゥ市長会議で設立され、同年7月のウランバートル実務者会議以降、5回の報告を行ってきました。 

 

1. 冬期の大気中に浮遊する微粒子物質(PM)の発生源分析

 PM10分析用ソフトウェアを開発して長春市内の大気分析を行い、特徴、成分比率、発生源を把握しました。暖房期と非暖房期とではPM10発生源の割合に違いがあり、暖房期では風によって巻き上げられるほこりが一番多く、次いで道路のほこり、工場から出る石炭燃焼灰の順で、非暖房期では道路のほこりが一番多く、工場から出る石炭燃焼灰、車の排気に含まれるほこりの順であることが判明しました。PM2.5についても、春と夏に大気モニタリングを行い、これに基づく市内の大気汚染の防止・緩和対策を行いました。

 

2. 融雪剤の使用による環境悪化

 塩素系融雪剤による環境への悪影響について、水質や土壌のデータ分析を行うとともに、環境配慮型融雪剤に関する市場調査を行い、環境・経済・社会的効果の分析を行いました。地元企業と共同で環境配慮型の「非塩素系融雪剤」と「カルシウム・マグネシウム・アセテート(CMA)融雪剤」を開発し、併せて融雪剤汚染や無機融雪剤による環境悪化への対策を策定しました。新たに開発した非塩素系融雪剤は液体型で、既存車両でも散布可能であり、価格は従来の融雪剤と変わらないため、腐食による補修費用などを含めたトータルコストを大きく低減できることが期待できます。

 

環境保全小委員会の最終報告を行う凌正凱長春市環境保護局党委副書記

 

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