世界冬の都市市長会(WWCAM)

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世界冬の都市市長会の歴史

 

 “冬の都市”は、積雪寒冷の厳しい気象条件に適したまちづくりを行わなければならないという共通した課題を抱えています。「世界冬の都市市長会」は、『冬は資源であり、財産である』というスローガンのもと、気候・風土の似ている世界の北方都市が集まり、共通する課題について話し合い、快適な北方都市を創造することを目的に1981年に「北方都市会議」を札幌市が提唱したのが始まりです。
 1982年には第1回北方都市会議が札幌で開催され、6カ国9都市が参加しました。会議はその後も継続して開催され、アジア、北米、ヨーロッパの北方都市の間に独自のネットワークが形成されました。また、1988年にエドモントンで開催されました第3回会議からは、経済界による「冬の見本市」、専門家や学術研究者による「冬の都市フォーラム」が併せて開催されるようになり、「北方都市会議」は、もの、技術、情報が行き交う北方圏における大規模コンベンションに発展しました。

 

第1回札幌会議

第1回札幌会議(1982年)

 

 この北方都市間のネットワークをさらに強化し、北方圏全体の発展を目指して北方都市が連帯して行動するために、1994年の第6回アンカレッジ会議におきまして、会員制の組織として「北方都市市長会」が設立され、併せて、会議の名称も「北方都市市長会議」に変更されました。これまでの会議では、都市計画、冬の都市交通、除排雪、リサイクル、冬の観光資源開発などについて市長同士がそれぞれの都市の知恵と経験を分かち合い、まちづくりへのヒントや厳しい気象条件を克服する手立てを学んできました。
 また、2002年からは、会員都市の実務者による「実務者会議」が毎年開催されるようになり、市長会議に加え、実務者レベルでも話し合いが行われるようになりました。

 

第8回ハルビン会議

第8回ハルビン会議(1998年)

 

 さらに、2004年に再びアンカレッジで開催されました第11回会議におきまして、冬の課題を抱えるより多くの都市と“快適な冬のまちづくり”に関する課題について話し合うために、会員の対象範囲を北方地域以外の都市にも拡大することとし、会の名称も「世界冬の都市市長会」に変更されました。また、市長会の活性化を図り、その魅力をさらに高めるために、「世界冬の都市市長会活性化計画」が採択され、この活性化計画に基づいて、世界の“冬の都市”と連携し、持続可能な社会を目指して地球環境問題や冬の市民生活の向上に取り組み、世界に向けて市長会の活動をアピールしていくことが決議されました。

 

第10回青森会議

第10回青森会議(2002年)

 

 なお、「世界冬の都市市長会」の会長は、北方都市市長会の設立当初から現在に至るまで札幌市長が務め、札幌市国際部に事務局が置かれています。

 

第12回札幌会議

第12回長春会議(2006年)

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