世界冬の都市市長会(WWCAM)

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環境保全に関する行動目標(2014~2016年)

 

行動目標の設定について

 2014年1月の華川市長会議で、1.エネルギーの転換と削減に関する取り組み、2.大気汚染などに関する環境保全の取り組みについて、各会員都市が可能な範囲で数値目標を設定し、目標に対する取り組みを次回市長会議で報告し合うことが決定されました。これを受けて、長春、ジャムス、鶏西、瀋陽、ロヴァニエミ、松本、札幌、華川、麟蹄、太白の10都市が行動目標を設定しました。各都市は行動目標の達成に向けた取り組みを進め、2016年7月の札幌市長会議で最終報告を行いました。

 

各都市の行動目標と最終報告

 2016年7月の札幌市長会議で、各都市が行動目標の達成に向けた取り組みの最終報告を行いました。

 

各都市の行動目標と取組結果(一部抜粋)

行動目標

取組状況

PM2.5の数値を毎年低下させる。

【中国・長春市】

PM2.5の平均濃度は、対前年比で2.9%の減少、2013年と比較して9.6%の減少となった。

建築物完成地域における集中暖房普及率73%を実現させる。(2017年末までの目標)

【中国・ジャムス市】

熱供給や蒸気の供給を集中的に行えるシステムの構築を進めている。

都市部の飲料用水源の水質を改善し、基準達成率100%を実現する。

【中国・鶏西市】

3段階の警戒レベルを設定し管理することで、水源の水質改善が図られ、都市の飲料水の質は基準を満たし、水質基準率100%を達成した。

 

都市の砂埃汚染対策として、道路を水で清掃する比率と清掃頻度を高めるとともに、緑化の促進を行う。

【中国・瀋陽市】

環境法などに基づく建築施工業者等の管理を強化している他、主要道路を水で清掃する比率は100%に達し、頻度も1日4回実施している。

都市計画や公共交通計画による各区域の向上により、環境の質の向上とエネルギー消費量削減を図る。

【フィンランド・ロヴァニエミ市】

2015年の新規バス路線計画に伴い、都市部の制限速度評価を行い、新たな制限速度を設定した。自転車と歩行者向けの推進計画の策定が完了し、これらの評価が2016年に行われる。

太陽光発電システムを設置した市立小中学校の割合を、2015年度末に100%とする。

【日本・松本市】

市内にある45校のうち、2015年度末時点で42校の設置が完了した。残りの3校についても、2016年度中に設置する計画である。

次世代自動車導入の台数

  • 現状値 4万台(2012年)
  • 目標値31万台(2030年)

【日本・札幌市】

2014年現在、市内では69,000台の次世代自動車が普及している。

2016年度には、水素を燃料とした燃料電池自動車の普及を目指し、普及促進計画を策定する予定である。

再生エネルギーの補給事業の推進

【韓国・華川郡】

公共機関のエネルギー削減のため、華川郡庁では冬季に地熱を利用した暖房システムを使い、太陽光発電により電力の一部を賄っている

風力発電設備容量:5,500,000kWh。(2018年末までの目標)

【韓国・麟蹄郡】

2013年の274万kWhに対し、2015年は412万kWhとなり、約50%の増となった。

 

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